ウイルス糖尿病予防ワクチン開発プロジェクト

国際的に権威のある学術雑誌’Biology'(Impact Factor 5.079)の特集号「Regulation of Viral Infection in Diabetes」の Guest Editorとして、お世話をしています。特集号の理念を述べた、私のEditorialが掲載されました。原著あるいは総説論文の投稿お待ちしています。最近、新型コロナウイルス感染症と糖尿病の関連が話題となっています。この特集号の重要なテーマの一つです。(すでに関連の原著論文を受理し掲載しました)
Link:https://www.mdpi.com/journal/biology/special_issues/virus_diabetes

6月12日土曜日の午後、日本iDDMネットワーク(https://japan-iddm.net)主催のサイエンスフォーラム(13:00~16:10)で ウイルス糖尿病予防ワクチン開発研究の紹介いたしました。参加された皆様に感謝します。

2020年12月、1型糖尿病患者さんの会である「日本IDDMネットワーク」からふるさと納税による支援、2000万円いただけました。大いに励みにして努力いたします。

臨床ウイルス学領域の国際的学術雑誌Journal of Medical Virology 2019年8月号の表紙に、我々のウイルス糖尿病研究の考え方「病気を起こす力が弱いウイルスでも、かかり易い遺伝子を持っている人には病気を起こす」が採用されました。ウイルス糖尿病のみでなく、現在、世界を恐怖に落とし、震撼させているコロナウイルス感染症にも当てはまる考え方です。
Cover Image, Volume 91, Number 8, August 2019 – Nagafuchi – 2019 – Journal of Medical Virology selected

新型コロナウイルス感染症に関わる話題)これまでの我々のウイルス糖尿病感受性遺伝子研究の視点から、新型コロナウイルス感染に対する感受性も、ウイルス糖尿病感受性遺伝子と同じ、あるいは新規の遺伝子が関わっている可能性は十分あるので、その研究プロジェクトが佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 安西慶三教授と九州大学病総合診療部 下野信行教授の主導で進んでいます。コロナウイルス感染患者さんの遺伝子検査を、われわれが発見したウイルス糖尿病感受性遺伝子TYK2(インターフェロン受容体関連分子)を第一の候補として予備的に145例で施行した検討で、ウイルス糖尿病感受性遺伝子であるTYK2 promoter variantが新型コロナウイルス感染症患者のRelative Risk (RR);Odds ratio:2.8(P<0.05)有意にリスクであるとの結果が得られました。なお、Nature 2020年12月11日号にTYK2遺伝子近傍の遺伝子多型がリスクであるとの知見が報告されました。今後、より多くの日本人症例で、検討すべく、この研究も進めています。